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【銀行員がSNSに職場動画を投稿】映り込んだ顧客情報が問題に!「これくらい大丈夫」が招く情報漏えいの怖さ

【銀行員がSNSに職場動画を投稿】映り込んだ顧客情報が問題に!「これくらい大丈夫」が招く情報漏えいの怖さ

職場でのひとコマをSNSにアップする。そんな習慣、あなたの周りにもありませんか?

「同僚と一緒に仕事頑張ってます」「今日の業務終わり!」という感覚で撮った動画や写真。悪気はまったくなかったとしても、その映像のなかに「映ってはいけないもの」が入っていたとしたら……。

2025年4月末、西日本シティ銀行が自社ホームページに謝罪文を掲載しました。行員が業務中に職場の様子を撮影し、SNSに投稿していたことが明らかになったためです。映像には、顧客の名字や業務に関わる情報が映り込んでいたとされています。

「まさか銀行員が?」と驚いた人も多いかもしれません。でもこれは、特別な人が起こした特別な事件ではありません。SNSに慣れ親しんだ私たちが、ふとした瞬間に陥りがちな落とし穴と、実はとても近い話なのです。

目次

「悪気がなかった」では済まない 個人情報の映り込みが情報漏えいになる理由

今回の件でポイントになるのは、「意図的に情報を漏らそうとしたわけではない」という点です。

おそらく撮影した本人は、職場の雰囲気や同僚の様子を気軽に記録したかっただけかもしれません。しかし動画に映り込んでいたホワイトボードには、顧客の名字やNISA・投資信託といった業務に関わる文字が写っていたとされています。

遠藤

これを見た人が何を読み取れるか、考えてみてください。

「○○さんという顧客が、この銀行でNISAの相談をしている」

そこまで特定できなくても、断片的な個人情報がSNS上に公開されてしまったことは事実です。

銀行は顧客から、もっとも慎重に扱うべき「お金の情報」を預かっている機関です。その信頼が、一本の動画によって揺らぐことになりました。

SNSに「映り込み」が起きやすい場面

職場以外でも、私たちの日常には似たような「うっかり投稿」のリスクがひそんでいます。

  • 自宅で撮影した写真の背景に、郵便物や表札が写っていた
  • 友人と撮った写真に、他の知人の名前が書かれたメモが写っていた
  • カフェで仕事しながら撮ったおしゃれな一枚に、PCの画面が映り込んでいた
  • 子どもの運動会の動画に、他の保護者の名前が見

「自分の情報じゃないから気にしない」ではなく、「他の人の情報が映っていないか」を確認する習慣が、今の時代には必要です。

「職場での撮影」がとくに注意が必要な理由

職場には、自分以外の人の情報がたくさん存在しています。

顧客の名前・連絡先・相談内容、同僚のスケジュールや業績目標、社内システムの画面。これらは、外部に出ることを前提に作られていません。

銀行・医療・福祉・保育・行政・士業など、個人情報を扱う職場では、とくに厳しい守秘義務が課されています。たとえ「業務の様子」という形であっても、そこに顧客や利用者の情報が映り込めば、守秘義務の違反につながりかねません。

「別に名前が1文字見えただけだし」「顧客が特定されるわけじゃないし」と思うかもしれません。しかしSNSでは、投稿者本人が想定していなかった読み解き方をされることがあります。複数の情報を組み合わせて個人が特定されるリスクも、実際に起きていることです。

SNS投稿前に確認すべき3つのチェックポイント

今回の件を「銀行員だから特別なケース」で終わらせてしまうのは、もったいないことです。

私たちが日常でできる対策はシンプルです。

投稿前のチェック3つ

  • 背景・周辺を確認する!映像や写真の隅まで、何が写っているかを確認する
  • 他人の情報が映り込んでいないか確認する!名前・住所・電話番号・書類・PC画面など
  • 職場・学校・医療機関など「守秘が必要な場所」では、そもそも撮影しない

「悪意がなかった」は、被害を受けた側には伝わりません。でも「ちょっと確認する習慣」があれば、防げることはたくさんあります・

SNSの「うっかり投稿」を防ぐために今日からできること

今回の件で、西日本シティ銀行は誠実に謝罪と再発防止策をホームページに掲載しました。でも、一度SNSに広まった動画は、完全に消すことはできません。それがSNSというメディアの特性です。

大切なのは「発信してから気づく」ではなく、「発信する前に気づく」こと。

あなたの投稿が、誰かのプライバシーを守れているかどうか。今日から少しだけ意識してみてください。それだけで、防げるトラブルはたくさんあります。

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