嫌なことがあった日に、SNSにその気持ちを書き込んだことはありませんか。
書いているうちに少し気持ちが整理されて、スッキリした。誰かが「大変でしたね」と反応してくれて、救われた。そういう経験がある方も多いと思います。
その感覚自体は、決しておかしなものではありません。ただ、書く場所を間違えると、あとから困ることになるんですね。ちょっと一緒に考えてみましょう。
感情的なときは、判断力が落ちています
怒っているとき、悲しいとき、焦っているとき。人は冷静な判断がしづらくなります。
これは性格の問題ではなく、誰にでも起きることです。強い感情がわいているときは、「これを書いたら誰がどう思うか」を考える余裕がなくなります。表現もきつくなりがちです。
やっかいなのは、感情的になっているときほど、自分が感情的だと気づけないことです。書いている本人としては、事実をありのままに述べているつもりだったりします。
紙の日記に思いきり書きなぐるのであれば、何の問題もありません。つまりSNSではどういうことかというと、その紙が誰でも読める場所に貼り出されてしまう、ということです。
ありがちなのは「仕事の愚痴」
たとえば、接客の仕事をしていて、その日とてもひどい態度のお客さんが来たとします。
家に帰って、まだ気持ちがおさまらない。それで「今日来た〇〇って人、本当にひどかった」と書いてしまう。
気持ちはとてもよくわかります。でも、この投稿にはいくつも問題が含まれています。
- お客さんの名前や特徴を書けば、個人情報にあたる可能性があります
- どの店の話かがわかれば、勤務先の信用にも関わります
- 事実と違う部分があれば、相手の名誉を傷つけたと言われかねません
- 投稿を消しても、スクリーンショットが残ることがあります
自分としては、その日の出来事を吐き出しただけ。でも受け取る側からは、お客さんを実名で批判した公開の発言に見えてしまうんですね。
投稿する前の「一呼吸」チェック
いちばん確実なのは、感情が高ぶっているときに投稿ボタンを押さないことです。とはいえ、そのときは冷静な判断そのものが難しいので、普段から習慣にしておくのが現実的です。
- 書き終えたら、深呼吸をひとつ
それだけで「あれ、言いすぎたかな」と気づけることがあります - 「この内容、投稿していいかな」と自分に聞く
内容そのものの是非を、一度だけ確認します - 「この言い方でいいかな」と表現を見直す
同じことを伝えるにも、やわらかい言い方はあります - 一晩置いてから投稿する
翌朝に読み返して、それでも出したいと思えたなら大丈夫です
吐き出したい気持ちは、どこに置けばいい?
我慢しましょう、という話ではありません。書く場所を分けるのがコツです。
スマホのメモ帳や、自分だけが見られるノートに書き出すだけでも、気持ちはかなり整理されます。誰にも見られない前提だと、遠慮なく書けるぶん、スッキリ度も高いです。
信頼できる人に直接聞いてもらうのも、もちろんいい方法ですね。SNSに書くのは、そのあとでも遅くありません。
よくある疑問
まとめ
感情のままに書いた投稿は、そのときはスッキリします。でも、翌朝に読み返して青くなることも少なくありません。
投稿ボタンを押す前に、深呼吸をひとつ。たったこれだけで、防げる後悔はかなり多いです。書きたい気持ちは大事にしたまま、置き場所だけ少し変えてみましょう。



