4月7日、警視庁サイバーセキュリティ対策本部がSNS(X)の公式アカウントで、「新入社員の皆さんへ」と題した注意喚起を行いました。新社会人としてのスタートを切るこの時期に、職場でのSNS利用について改めて考えてみましょう。
「フォロワー限定だから大丈夫」は通用しない
警視庁が特に強調したのが、「フォロワー限定の投稿なら安心」という誤解です。
非公開アカウントやフォロワー限定投稿であっても、スクリーンショットや転送によって投稿内容が広がるリスクは常に存在します。「身内しか見ていない」という前提は崩れやすく、一度拡散された情報を取り消すことはほぼできません。
どんな投稿が危険なのか
警視庁は具体的なシーン例として、次のような状況を示しています。
例1:休憩中のひとコマ 「今日のごほうび、午後の打合せ前に一休み中~」と気軽に撮影した写真。しかし画面には、個人情報が掲載されたパソコン画面が写り込んでいるというケースです。
例2:やりがいを伝えようとした投稿 「残業確定だけど、やりがいのある仕事だから頑張ります!」とデスクを撮影した写真。机の上には重要書類が置かれていたというケースです。
どちらも投稿者に悪意はありません。ただ、その「何気ない1枚」が会社の信用失墜や、情報漏洩による法的責任につながる可能性があります。
投稿前に確認すべき3つのチェックポイント
警視庁は、SNSへの投稿前に次の3点を確認するよう呼びかけています。
- 勤務先がわかる言葉は含まれていないか
- 時間・場所が特定されないか
- 写真の背景に写り込みはないかリスト
これらは「悪意がなくてもリスクになる」情報です。ちょっと立ち止まって見直すだけで、多くのトラブルを防ぐことができます。
SNS安全ナビからのひとこと
新入社員として職場に慣れていく4月は、つい「報告したい」「近況をシェアしたい」という気持ちが高まりやすい時期です。その気持ち自体は自然なことですが、職場の情報は意外なところに潜んでいます。
投稿する前に、「この写真、会社の情報は写っていないか?」と一度立ち止まる習慣をつけることが、社会人としてのSNSリテラシーの第一歩です。
警視庁が提唱するチェック習慣と、SNS安全ナビの「駅前チェック法」(「これを駅前で100人の前で言えるか?」という視点)を組み合わせることで、より確かな判断力が身につきます。

