SNSは、誰でも簡単に意見や感情を発信できる便利なツールです。しかし、気軽につながりを持てる一方で、投稿ひとつが大きなトラブルにつながることもあるのが現実。
- 軽い気持ちで書いた一言が、他人を深く傷つけてしまった…
- シェアした情報が実は誤報で、拡散してしまった…
- 後から読み返して「こんなこと書くんじゃなかった」と後悔した…
こんな経験、ありませんか?本記事では、SNSを安心して使い続けるために、やってはいけないこと・控えたい行動を具体例とともに解説します。特に初めてSNSを使う方、または発信に慣れてきた人こそ、ぜひ一度立ち止まって読んでみてください。
SNSでやってはいけないこと・気をつけたいこと
誹謗中傷は絶対にNG
最も大切なのは、他人への思いやりを忘れないことです。SNSは顔が見えないコミュニケーションだからこそ、無意識にきつい言葉を使ってしまうことがあります。
SNSの配信動画で他人を侮辱する発言を行い、科料9,000円の罰金が科されたケースがあります。具体的には、「お金はない、体型は豚、顔はブス、体は臭そうってやばいなお前」などの発言が問題視されました。
デマや誤解を招く投稿に注意
SNSで特に注意すべきなのが、「情報の正確性」です。あなたがシェアした投稿が、誤解を生んだり、デマを広げてしまったりするリスクがあることを意識していますか?
2016年の熊本地震の際、「動物園からライオンが逃げた」という虚偽の情報がSNSで拡散され、動物園や警察に問い合わせが殺到しました。投稿者は偽計業務妨害の容疑で逮捕されています。
憶測で断定しない
SNSを眺めていると、つい誰かの投稿やニュースに対して「きっと〇〇だ」と思い込んでしまうことってありますよね。でも、一部の情報だけで断定するのはとても危険です。
大学生が大学教授による虚偽の発言をSNSに投稿し、教授の社会的信用を傷つけたとして、30万円の損害賠償命令が下されたケースがあります。
マウントを取らない
「自分の方が知っている」「それは間違ってるよ」といった投稿、ついやってしまっていませんか?SNSでありがちなトラブルのひとつが、マウント行為です。
自称サバサバ女子が「男友達といるほうが疲れないんだよね〜」とSNSにイケメンとのツーショットを高頻度でアップし、周囲から反感を買ったケースがあります。
他人の権利を侵害しない
SNSは、写真・動画・音楽なども気軽にシェアできる時代。しかし、その便利さの裏には、**著作権・肖像権・プライバシー権といった「他人の権利」**が関係しています。
企業の公式SNSアカウントが、他人が描いたイラストを無断で改変してアップロードし、著作権侵害として問題となったケースがあります。
ネガティブな投稿は控えめに
誰しも、嫌なことがあったり落ち込んだりする日はありますよね。そんなとき、「ちょっとだけ聞いてほしい」とSNSに投稿するのは悪いことではありません。
頻繁にネガティブな投稿を繰り返すことで、フォロワーが減少し、人間関係にも悪影響を及ぼしたケースがあります。
飲酒後の投稿は避けた方が無難
お酒を飲んだあと、「楽しかった!」という気持ちのままSNSに投稿すること、ありますよね。でも実はそれ、トラブルの引き金になるリスクが高い行動なんです。
アルコールが入っていると、
- 判断力が鈍る
- 本音や不満が出やすくなる
- 普段ならしないような投稿をしてしまう
といった状態になりがちです。
一度投稿したものは、たとえ削除しても完全には消せません。リスクを最小限に抑えるには、「酔っているときはSNSを見ない・触らない」を習慣にするのが効果的です。
ある人気お笑い芸人が飲酒後に自身のX(旧Twitter)で後輩芸人への暴言を投稿し、批判が殺到。数日後に謝罪コメントを出し、当面の活動自粛を発表する事態になりました。
このように、たった一晩の投稿が、キャリアに大きな影響を与える可能性もあるのです。
SNSは「つながる」ためのツール。だからこそ丁寧に使おう
SNSは、使い方ひとつでとても楽しく、有益な情報が得られる素晴らしいツールです。でもその一方で、発信の仕方を間違えると、自分も周囲も傷つけてしまうことがあります。
だからこそ大切なのは、
- 相手を思いやる心
- 情報の正確さを確認する姿勢
- 冷静な判断を忘れないこと
- 「投稿前に一度立ち止まる」習慣
実名でも匿名でも、画面の向こうには「人」がいる。
この基本を忘れなければ、SNSはもっと優しく、建設的な場所になっていくはずです。
トラブルを未然に防ぐために、そして自分自身を守るためにも、今回ご紹介した注意点を参考にして、今一度SNSとの付き合い方を見直してみてください。